気象庁富士山測候所の職員が68年間つづった40冊以上の「カンテラ日誌」が所在不明になっていた問題で、同測候所を管轄した東京管区気象台は毎日新聞の取材に、昨年11月以降に「文書整理の一環」で廃棄していたことを明らかにした。気象観測のほか、眼下の空襲など太平洋戦争も記録した貴重な資料が失われた。
気象関係者なら記録がどれだけ貴重なものか分かっている物だと思っていた。
平安時代かそこらの頃の庄屋さんの日記を基に当時の天気状況を知り、そこから改めて歴史を問い直す事すら行われているのに。
気象関係者が記録を平気で捨てるなんて。
取材に対し同課担当者は「毎日の出来事や感想を個人的に書き留めたもの。職務ではなく、行政文書に当たらない。庁舎内のスペースは有限で、必要ないものを無尽蔵に保管できない」
疑問が5つ。
・行政文書に当たらないものをこれまでどうして庁舎内で保管していたのか。
行政文書だと認識していたからだろう。
・職務中に職員が書き留めたものがどうして行政文書じゃないのか。
普通、会社内で職務中に書き留め、まとめた文書を会社を辞めるからといって捨てていいのか。
・これから、デジタル保管をするのだろうから、スペースはそんなに取らないはずだ。
・必要が無かったらNPO法人「富士山測候所を活用する会」などの団体に譲ればいいのにしなかったのはなぜだ?
・この東京管区気象台総務課の担当者は一体誰なのか?