加計学園問題では、高橋洋一や辛坊治郎などの安倍シンパあたりや特区論の竹中平蔵あたりがやたらと今回のは、獣医師会の既得権益を守る岩盤規制に穴を開けるためなのだ論を振り回している。
しかし、岩盤規制に穴を開けてよかったためしがあったのだろうか?
たとえば、『法科大学院』。
法曹の質を維持しつつ、法曹人口拡大の要請に応えるための新しい法曹養成制度として導入された。
そして、法科大学院には
・法科大学院支援経費(私立大学等経常費補助金)
・日本学生支援機構の奨学金事業
・法科大学院等専門職大学院教育推進プログラム
で税金を資源に与えられている。
文部科学省http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houka/04012301.htm
そして法科大学院は今や制度失敗が決定的になっています。
すでに4割が閉鎖しています。
ただ単純に適者生存で学校が減っただけと構造改革論者は思っているのでしょうが、これまでに投入された税金が無駄になってしまったのです。
また、
バスの2000年の規制緩和で、貸切バス事業への新規参入が増え、
過当競争で運賃は下落の一途、運転手不足で事故が続発しました。
タクシーでは2002年、小泉政権下で、タクシー業界への規制が大幅に緩和された。
この結果、タクシー市場の総車両数は大幅に増え、競争が激化しました。1台あたりの売り上げが減少。運転手は収入源を補おうとするので、労働時間が長くなり、疲労を蓄積させていきます。そして利用者を何とか獲得しようと、無理な車線変更をするなどで事故の件数も増加していきました。
岩盤規制の突破、構造改革、規制緩和で上手くいった事の方が少ないんじゃないでしょうか?
「岩盤規制の突破」つっていれば「印籠」のように通すのはどうかと思います。