圭はフェデに完敗した。
しかし、フェデは今年1度しか優勝してないし、
力量に陰りが囁かれる中で地元で30位代の新人相手に負けるわけにいかない。
だから、今回は隙が一切なかった。
若く伸び盛りの圭をとても恐ろしく思っただろう。
今回、彼に圭が完敗したのはある意味仕方ない。
至らない部分は多かったが圭はよくやった。
今日、歴史に名を残した男だ。
セレモニーでは圭は素直に負けを認め、WCに推薦した主催者に感謝した。
フェデは圭を5年前の初対面を引き出して称えた。
フェデは優勝した安堵なのか言葉の最後は涙で声がかすれた。
今年は辛かったのだろう。
フェデと並んで入賞カップをもった圭君を見てるととても感慨深かった。
フェデはこれから伸びる圭の背中を手で支えた。
日本人が決勝で天才フェデと並んでカップを受けとる姿。
とてもいいセレモニーで色々とジーンときた。
今日でランキングが24位に上昇。
日本人男子では前人未到。
32位で応援してた私はかなり満足。
だが、圭にはますますこれから始まってほしい。
1stサーブは、とりあえず入れて欲しい。
2ndでジョコやフェデと戦うなんてとんでもない。
話はそれからだ。
今年はアルマグロ、ソンガ、ドルゴロポフ、ベルディフ、ジョコと名だたる選手をやっつけた。
特にバーゼルの戦いは圭の強さを再確認した。
つい派手でアクロバティックなプレイに目がいくが、
今年後半はとにかく、正確な読みと凄まじく速いフットワークと鋭いカンターショットを交えたディフェンスがすごい。まるで今年のジョコのようだ。
強いラリーの応酬にも打ち負けない。
何気ないラリーの中で相手を知らず知らずのうちに翻弄している。
以前より慎重で深く静かに潜行するような戦いになった。
サーブを貶したがサービスゲームも安定してきている。
サーブが安定して、フリーポイントでの凡ミスを無くし、
先行したポイントを確実にキープできればまだまだ伸びそう。もう少しバックハンドのストレートパスが欲しい。